Japanese
English
臨床報告
偽浸潤を伴う小腸過誤腫による腸重積症をきたしたPeutz-Jeghers syndromeの1手術例
Peutz-Jeghers syndrome with small intestinal intussusception caused by a hamartoma with pseudoinvasion
大屋 久晴
1
,
山本 聖一郎
1
,
藤田 伸
1
,
赤須 孝之
1
,
稲田 涼
1
,
森谷 冝皓
1
Hisaharu OYA
1
1国立がん研究センター中央病院大腸外科
キーワード:
Peutz-Jeghers syndrome
,
偽浸潤
,
過誤腫
,
小腸腫瘍
Keyword:
Peutz-Jeghers syndrome
,
偽浸潤
,
過誤腫
,
小腸腫瘍
pp.371-375
発行日 2013年3月20日
Published Date 2013/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104510
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要旨
患者は30歳代の男性で,Peutz-Jeghers syndrome(PJS)で13歳時に小腸ポリープの切除歴があった.2010年4月に下血で近医を受診し,CT検査で回腸に約35×30mmの石灰化を伴う腫瘤を認めたが,小腸内視鏡検査では病変への到達が困難であった.当院に転院となり,PJSによる小腸腫瘍,腸重積と診断し,虚血症状を認めなかったため,待機的に手術を施行した.術中所見では重積した回腸腫瘍を認め,腫瘍を含めた小腸部分切除術を施行した.切除標本ではⅠs様の腫瘍を認めた.組織学的には偽浸潤を伴う小腸過誤腫であった.術中所見で悪性との鑑別が困難な偽浸潤を伴うPJS型過誤腫性ポリープ症例を経験した.
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