今月の主題 溶血性尿毒症症候群(HUS)
技術解説
血中遊離ヘモグロビンの定量法
金森 由朗
1
,
永友 緑
2
Yuuo KANAMORI
1
,
Midori NAGATOMO
2
1山田赤十字病院呼吸器外科,心臓血管外科
2(株)ミドリ十字研究開発本部
キーワード:
遊離ヘモグロビン
,
シアンメトヘモグロビン法
,
TMB法
,
ELISA法
Keyword:
遊離ヘモグロビン
,
シアンメトヘモグロビン法
,
TMB法
,
ELISA法
pp.1350-1354
発行日 1992年12月15日
Published Date 1992/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901366
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通常,ヘモグロビンは赤血球内にあるが赤血球の分解によって遊離ヘモグロビンが生じる.遊離ヘモグロビンは速やかに処理され血漿中には非常に微量しか存在せず通常臨床的には問題となることはない.しかし体外循環,熱傷などにより大量に溶血すると腎障害を引き起こすことがある.血中遊離ヘモグロビンを測定するに当たっては総遊離ヘモグロビンと,ハプトグロビンと結合していない遊離ヘモグロビンとを区別して扱う必要があり,前者の測定法として基本となるシアンメトヘモグロビン法と現在一般に行われているTMB法を,後者の測定法としてELISA法を紹介する.〔臨床検査36(13)1350-1354,1992〕
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