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セミナー 泌尿生殖器におけるバイオマーカーの新展開・3
腎細胞癌のVHL遺伝子変異による血中遊離細胞の同定への応用
A Method for the Detection of Circulating Cancer Cells with von Hippel-Lindau Gene Mutation in Peripheral Blood of Patients with Renal Cell Carcinoma
執印 太郎
1
,
蘆田 真吾
1
Taro Shuin
1
1高知医科大学泌尿器科
キーワード:
VHL癌抑制遺伝子
,
腎細胞癌
,
末梢血中播種
Keyword:
VHL癌抑制遺伝子
,
腎細胞癌
,
末梢血中播種
pp.235-239
発行日 2001年3月20日
Published Date 2001/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413903158
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淡明細胞型腎細胞癌においてはVHL(von Hippel-Lindau)癌抑制遺伝子の異常が50〜60%でみられるが,今回われわれは,この遺伝子変化を腎細胞癌において術前や術後における血液中への播種と転移の指標としての利用を試みた検討を行った。その結果,約4O%の腎癌患者で手術操作により細胞の物理的な播種が確実にあることを明らかにした。この方法は偽陽性が出にくいため,今後,長期間観察してこの結果の腎細胞癌におけるバイオマーカー的な意義づけを検討していきたい。
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