Japanese
English
特集 術後の血管系合併症―その診断と対策
術後の脳内血行障害―診断のポイント
Perioperative stroke in general surgery: the point of the diagnosis
奥村 知之
1
,
森山 亮仁
1
,
北條 荘三
1
,
松井 恒志
1
,
澤田 成朗
1
,
嶋田 裕
1
,
塚田 一博
1
Tomoyuki OKUMURA
1
1富山大学大学院医学薬学研究部消化器・腫瘍・総合外科
pp.134-137
発行日 2013年2月20日
Published Date 2013/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104451
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【ポイント】
◆周術期脳血管障害は術後早期に発症することが多く,死亡率は通常の2倍以上に達するといわれており,その発症をいち早く疑い迅速に診断する必要がある.
◆動脈硬化や血栓形成に関与する因子に加えて抗凝固療法の中断,頭頸部の術前放射線照射やリンパ節郭清,術中体位,低血圧,術後炎症反応,敗血症など外科周術期に特徴的な危険因子を念頭に置く必要がある.
◆ハイリスク群において術後経過のなかで発症する運動麻痺や感覚障害,言語障害,意識障害などの徴候を早期に捉え,CT撮影や脳神経専門医へのコンサルトを行う必要がある.
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