Japanese
English
臨床報告
自然気胸手術の切除標本で発見された肺癌の1例
A case of lung cancer detected in the operative specimen of spontaneous pneumothorax
伊藤 哲思
1
,
川崎 徳仁
1
,
木下 雅雄
2
,
鴈野 秀明
3
,
鄭 子文
4
,
池田 徳彦
5
Tetsushi ITO
1
1戸田中央総合病院呼吸器外科
2厚生中央病院胸部外科
3東京都保健医療公社豊島病院外科
4東京都保健医療公社豊島病院病理
5東京医科大学呼吸器外科
キーワード:
自然気胸
,
肺癌
Keyword:
自然気胸
,
肺癌
pp.114-118
発行日 2013年1月20日
Published Date 2013/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104434
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要旨
自然気胸で発症し,切除標本で偶然発見された肺癌の1例を経験した.患者は62歳,男性で,自然気胸の診断で当院を紹介された.ドレナージ治療では軽快せず,手術となった.術中は特に異常所見を認めなかったが,切除標本で肺癌を認めたため,後日,左上葉切除術およびリンパ節郭清術を施行した.自然気胸で発症し,切除標本で偶然発見された肺癌症例はきわめて稀であるが,特異な浸潤形態を示す例もあり,病期Ⅰ期であっても必ずしも予後が良好とはいえない.40歳以上の自然気胸症例ではつねに肺癌の合併を念頭に置いておくべきである.
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