Japanese
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臨床報告
S状結腸膀胱瘻術後に小腸膀胱瘻をきたした続発性アミロイドーシスの1例
A case of colovesical and enterovesical fistula due to secondary amyloidosis
藤本 悟
1
,
伊井 徹
1
,
田中 茂弘
1
Satoru FUJIMOTO
1
1厚生連滑川病院外科
キーワード:
続発性アミロイドーシス
,
大腸膀胱瘻
,
小腸膀胱瘻
Keyword:
続発性アミロイドーシス
,
大腸膀胱瘻
,
小腸膀胱瘻
pp.1580-1583
発行日 2012年12月20日
Published Date 2012/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104401
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要旨
患者は80歳,女性.関節リウマチ(RA)の加療中に糞尿を認め,当科を紹介された.S状結腸膀胱瘻と診断し,S状結腸膀胱瘻切除術を施行した.3か月後に急性腸炎で内科に入院中に再び糞尿を認め,当科を紹介された.小腸膀胱瘻と診断し,小腸膀胱瘻切除術を施行した.術後病理検査では小腸粘膜下層の血管壁にAA型アミロイドの沈着を認め,RAに続発したアミロイドーシスに伴う小腸膀胱瘻と診断した.のちに初回の切除標本を検索すると,やはり瘻孔部にAA型アミロイドの沈着を認めた.S状結腸膀胱瘻術後3か月で小腸膀胱瘻をきたした続発性アミロイドーシスを経験した.
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