Japanese
English
特集 炎症性腸疾患のすべて―新しい治療戦略
〔クローン病〕
クローン病の肛門病変の診断と治療
Management for patients with perianal Crohn's disease
二見 喜太郎
1
,
東 大二郎
1
,
永川 祐二
1
,
石橋 由紀子
1
,
三上 公治
1
,
平野 公一
1
,
山本 希治
1
,
小島 大望
1
,
山口 良介
1
,
上床 崇吾
1
,
前川 隆文
1
Kitaro FUTAMI
1
1福岡大学筑紫病院外科
pp.1276-1281
発行日 2012年10月20日
Published Date 2012/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104256
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
【ポイント】
◆クローン病における肛門病変の病態は潰瘍性病変(裂肛・肛門潰瘍)と感染性病変(痔瘻・膿瘍)に集約される.難治性で再発を繰り返すため,また癌合併の好発部位でもあり,長期的な管理を必要とする.
◆外科治療の対象は感染性病変であり,適切なドレナージと肛門機能の保持を目標としてseton法ドレナージが第1選択となり,適宜薬物治療を付加する.
◆下部直腸肛門部癌の診断には,麻酔下での経肛門的な組織検査に内視鏡検査を組み合わせるとサーベイランスとしても期待できる.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.