Japanese
English
特集 炎症性腸疾患のすべて―新しい治療戦略
〔クローン病〕
クローン病に合併した癌の治療
Malignancies with Cohn's disease:small intestinal and colorectal cancer
杉田 昭
1
,
小金井 一隆
1
,
辰巳 健二
1
,
山田 恭子
1
,
二木 了
1
,
黒木 博介
1
,
荒井 勝彦
1
,
木村 英明
2
,
鬼頭 文彦
1
,
福島 恒男
3
Akira SUGITA
1
1横浜市立市民病院外科
2横浜市大市民総合医療センター炎症性腸疾患センター
3松島クリニック
pp.1270-1275
発行日 2012年10月20日
Published Date 2012/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104255
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【ポイント】
◆クローン病では小腸癌,大腸癌の合併頻度が有意に高く,後者のうち,わが国では欧米と異なり,痔瘻癌を含めた直腸肛門管癌が多い.
◆クローン病に合併した大腸癌は進行癌で発見されることが多く,予後は不良であり,下血,粘液排出の増加,狭窄症状の増強などの臨床症状の変化に留意する.
◆クローン病に合併した大腸癌の早期診断には,直腸肛門管病変に対する細胞診や生検での組織診断を行うことが必要であり,癌サーベイランスプログラムの確立が望まれる.
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