Japanese
English
特集 炎症性腸疾患外科治療のcontroversy
〔潰瘍性大腸炎に対する最適な外科治療とは?〕
開腹手術か腹腔鏡下手術か
開腹手術の立場から
Open laparotomy with small skin incision(mini-laparotomy)for ulcerative colitis
杉田 昭
1
,
小金井 一隆
1
,
木村 英明
2
,
山田 恭子
1
,
二木 了
1
,
鬼頭 文彦
1
,
福島 恒男
3
Akira SUGITA
1
1横浜市立市民病院外科
2横浜市立大学市民総合医療センター炎症性腸疾患センター
3松島クリニック
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
回腸囊肛門(管)吻合術
,
小開腹術
,
腹腔鏡補助下手術
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
回腸囊肛門(管)吻合術
,
小開腹術
,
腹腔鏡補助下手術
pp.607-613
発行日 2009年5月20日
Published Date 2009/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102556
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要旨:潰瘍性大腸炎に対する大腸全摘・J型回腸囊肛門(管)吻合術について開腹術と腹腔鏡補助下手術の比較を行った.手術適応のうち重症例は腸管壁が脆弱であり,また全身状態が不良なことが多く,手術時間が短い開腹術の適応である.開腹術は腹腔鏡下手術に比べて出血量は多いが,手術時間や器械の費用,病院収益に関して優っていると考えられた.整容性については多くの症例で小開腹手術(臍下)が可能であり,臍左側まで切開を延長する症例を含めても腹腔鏡下手術に比べて遜色はないと思われた.潰瘍性大腸炎に対しては小開腹術による大腸全摘・J型回腸囊肛門(管)吻合術を標準術式としてよいと考えられた.
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