カラーグラフ 診療に役立つ肉眼像と組織像の理解―マクロからミクロ像を読む・18
大腸良性疾患―炎症性腸疾患
杉田 昭
1
,
小金井 一隆
1
,
木村 英明
2
,
山田 恭子
1
,
二木 了
1
,
福島 恒男
3
,
鬼頭 文彦
1
Akira SUGITA
1
1横浜市立市民病院外科
2横浜市立大学附属市民総合医療センター難病医療センター
3松島クリニック
pp.589-597
発行日 2007年5月20日
Published Date 2007/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101676
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はじめに
大腸良性疾患には腫瘍性病変と非腫瘍性病変がある.後者では炎症性腸疾患が多くを占めることから,本稿では近年,増加傾向のある炎症性腸疾患について述べる.
炎症性腸疾患には感染性腸炎,薬剤,膠原病,血流障害による腸炎,非特異性腸炎などが含まれる.本稿では非特異性腸炎のうち,近年,増加して日常診療で診察する機会の増えた潰瘍性大腸炎,Crohn病をはじめとして,単純性潰瘍,直腸粘膜脱症候群,鑑別診断として重要なアメーバ性大腸炎について肉眼所見と組織所見を検討する.
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