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特集 知っておきたい放射線・粒子線治療
消化器癌に対する重粒子線治療の現状と展望
Current status and Perspective of Heavy-ion radiotherapy for gastrointestinal cancer
山田 滋
1
,
篠藤 誠
1
,
遠藤 悟史
1
,
安田 茂雄
1
,
今田 浩史
1
,
今井 礼子
1
,
鎌田 正
1
,
辻井 博彦
1
Shigeru YAMADA
1
1放射線医学総合研究所重粒子線治療センター病院
pp.1016-1021
発行日 2012年8月20日
Published Date 2012/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104179
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【ポイント】
◆重粒子線は陽子線のシャープな線量分布と中性子線の強力な殺細胞効果を有する放射線である.
◆重粒子線は優れた線量分布により,癌の周囲にある放射線感受性の高い臓器(消化管・膀胱・尿道など)を効果的に避けて腫瘍のみを狙い撃ちにすることが可能である.
◆重粒子線は強力な殺細胞効果により,従来X線や陽子線に抵抗性であった癌細胞(腺癌や肉腫など)にも殺細胞効果が高い.
◆治療期間を短期にすることが可能である(肺癌や肝癌では1~2回照射).
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