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手術手技
高度肥満患者に対する腹腔鏡下手術におけるポートサイト閉鎖―クローズシュアーシステム®の使用経験
First Carter-Thomason Closure System® use for port-site closure in a morbidly obese patient
清水 英治
1
,
関 洋介
1
,
笠間 和典
1
,
根岸 由香
1
,
梅澤 昭子
1
,
黒川 良望
1
Hideharu SHIMIZU
1
1四谷メディカルキューブきずの小さな手術センター
キーワード:
腹腔鏡下手術
,
肥満
,
ポートサイトヘルニア
,
肥満外科
,
腹腔鏡下袖状胃切除術
Keyword:
腹腔鏡下手術
,
肥満
,
ポートサイトヘルニア
,
肥満外科
,
腹腔鏡下袖状胃切除術
pp.698-701
発行日 2012年5月20日
Published Date 2012/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104083
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要旨
腹腔鏡下手術後特有の合併症としてポートサイトヘルニアがある.肥満はそのリスクファクターであり,高度肥満患者では,腹膜前脂肪織に小腸が嵌頓するRichterヘルニアも報告され,ポートサイトの全層閉鎖が望ましいと考えられる.一方で,高度肥満患者では腹壁が厚いため,ポートサイトの全層閉鎖が困難なことが多い.われわれは,体重221.6kg,BMI 64.1kg/m2の高度肥満患者に対して腹腔鏡下袖状胃切除術を行い,クローズシュアーシステム®を用いてポートサイトを容易に全層縫合することが可能であった.近年,増加傾向にある肥満患者に対する腹腔鏡下手術におけるポートサイトの閉鎖に有用であると考えられる.
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