Japanese
English
特集 生活習慣病および代謝性疾患と外科
肥満患者に対する腹腔鏡下手術
Laparoscopic surgery in obese patients
遠山 信幸
1
,
河村 裕
1
,
清崎 浩一
1
,
小西 文雄
1
Nobuyuki TOYAMA
1
1自治医科大学附属大宮医療センター外科
キーワード:
腹腔鏡下手術
,
肥満
,
メタボリックシンドローム
,
合併症
,
トレーニング
Keyword:
腹腔鏡下手術
,
肥満
,
メタボリックシンドローム
,
合併症
,
トレーニング
pp.1473-1478
発行日 2006年11月20日
Published Date 2006/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101055
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要旨:腹腔鏡下手術から発展した内視鏡下手術の普及はめざましく,現在ではあらゆる疾患・領域へ適応が拡大されている.しかしながら,未熟な内視鏡下手術による医療事故も後を絶たず,「内視鏡下手術は簡単・安全」という認識は誤りである.特に肥満患者に対しては,腹腔鏡下手術手技そのものに対する習熟とともに,腹腔鏡下手術に伴う一般的合併症のほか,メタボリックシンドロームとしての周術期全身合併症対策が必要となる.内視鏡下手術のトレーニングは重要であり,日本内視鏡外科学会による内視鏡外科専門医の技術認定制度も発足している.肥満患者に対する腹腔鏡下手術に対しては十分なインフォームド・コンセントとともに,ときには開腹手術への移行を躊躇しない決断も必要である.
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