Japanese
English
臨床報告
術前CTで診断された急性虫垂炎合併Amyand's herniaの1例
A case of Amyand's hernia complicated with acute appendicitis diagnosed on preoperative CT
木村 洋平
1,2
,
前原 正典
1
,
藤島 由佳
1
,
木村 捷一
1
,
山口 明夫
2
Yohei KIMURA
1,2
1至捷会木村病院外科
2福井大学附属病院第1外科
キーワード:
Amyand's hernia
,
急性虫垂炎
,
鼠径ヘルニア
Keyword:
Amyand's hernia
,
急性虫垂炎
,
鼠径ヘルニア
pp.567-570
発行日 2012年4月20日
Published Date 2012/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104046
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要旨
症例は48歳,女性.右下腹部痛,嘔吐を主訴に当院を受診した.右下腹部に限局する圧痛を認め,精査のため腹部CTを施行したところ,ヘルニア内容が虫垂である右鼠径ヘルニアを認めた.ヘルニア囊内には膿瘍を認め,同日緊急手術を行った.術中所見では外鼠径ヘルニア内に腫脹した虫垂が嵌頓しており,周囲には膿瘍を認めた.虫垂切除術と鼠径ヘルニア根治術(iliopubic tract repair)を行った.ヘルニア内容が虫垂であるいわゆるAmyand's herniaは比較的稀な状態であり,術前に診断された報告は少ない.今回われわれは,術前に診断しえた急性虫垂炎を合併したAmyand's herniaの1例を経験したので報告する.
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