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特集 消化器外科のドレーン管理を再考する
ドレーンの必要性についてのエビデンス
Evidence for the necessity of prophylactic drain in gastroenterological surgery
竹末 芳生
1
,
池内 浩基
2
,
内野 基
2
Yoshio TAKESUE
1
1兵庫医科大学感染制御学
2兵庫医科大学下部消化器外科
pp.306-310
発行日 2012年3月20日
Published Date 2012/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103977
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【ポイント】
◆待機的結腸・直腸切除術や肝切除術,胆囊摘出術では,特定のハイリスク症例以外ではドレーンのルーチン使用は推奨されていない.
◆胃切除術ではドレーンの有無で合併症に差はみられないが,いまだ検討症例数が十分でなく,また,胃全摘手術,拡大リンパ節郭清,膵合併切除などのハイリスク手術における適応に関する明確な結論は出されていない.
◆膵切除術においては明確なエビデンスはないものの,一般的にはドレーンが使用される.膵切除における議論は適応よりも,むしろ留置期間にある.ドレーンの長期留置によって膵液瘻などの難治合併症が高率となるため,4日以内の短期抜去が推奨される.
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