Japanese
English
臨床報告
腸管囊胞性気腫症による腸重積の1例
A case of intestinal invagination due to pneumatosis cystoides intestinalis
小松原 隆司
1
,
藤本 康二
1
,
坂野 茂
1
,
東山 洋
1
Takashi KOMATSUBARA
1
1神鋼病院外科
キーワード:
腸管囊胞性気腫症
,
腸重積
,
虫垂炎
,
回盲部切除
Keyword:
腸管囊胞性気腫症
,
腸重積
,
虫垂炎
,
回盲部切除
pp.1673-1677
発行日 2011年12月20日
Published Date 2011/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103882
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要旨
症例は15歳,男性.右下腹部痛を主訴に,当院救急外来を受診した.腹部CT検査で虫垂の腫大と白血球数の上昇を認めたため,当初虫垂炎を疑い保存的加療を行ったが,症状の改善を認めず緊急手術となった.手術所見では,盲腸から上行結腸にかけて腸管の重積を認めた.用手整復したところ,先進部に多数の粘膜下腫瘍様の腫瘤を認め,回盲部切除を行った.摘出標本では腫瘤は空胞であり,病理所見から腸管囊胞性気腫と診断された.腸重積を合併した腸管囊胞性気腫症は非常に稀であり,文献的考察を含め報告する.
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