Japanese
English
臨床報告
晩期放射線障害に起因すると考えられた骨盤内臓全摘術後の回腸導管会陰皮膚瘻の1例
A case of ileal conduit/cutaneous perineal fistula due to radiation therapy after total pelvic organ removal
丸山 智宏
1
,
亀山 仁史
1
,
八木 寛
1
,
谷 達夫
1
,
飯合 恒夫
1
,
畠山 勝義
1
Tomohiro MARUYAMA
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器・一般外科学分野
キーワード:
放射線障害
,
放射線腸炎
,
回腸導管皮膚瘻
,
放射線治療
,
骨盤内臓全摘
Keyword:
放射線障害
,
放射線腸炎
,
回腸導管皮膚瘻
,
放射線治療
,
骨盤内臓全摘
pp.391-394
発行日 2011年3月20日
Published Date 2011/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103480
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要旨:患者は79歳の男性で,膀胱浸潤を伴う直腸癌に対して術前化学放射線療法を行い,1997年1月に骨盤内臓全摘およびD3リンパ節郭清術を施行した.2010年3月に殿部の腫脹・疼痛と会陰部創からの排膿を主訴に受診し,CT検査で骨盤内膿瘍と診断した.経皮的ドレナージ後に,会陰部切開創から尿の排出を多量に認めるようになった.回腸導管からの造影検査で回腸導管会陰皮膚瘻と診断した.会陰部創から瘻孔内に尿道バルーンカテーテルを留置することで尿をほぼ脇漏れなく回収できるようになり,入院28日目に退院となった.晩期放射線障害に起因する回腸導管会陰皮膚瘻の症例は文献上検索しえず,本症例は貴重な症例と考えられる.
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