特集 外科医のための大腸癌の診断と治療
5.大腸癌の外科治療
■腹腔鏡下手術
右半結腸切除術
猪股 雅史
1
,
白下 英史
1
,
衛藤 剛
1
,
安田 一弘
1
,
白石 憲男
2
,
北野 正剛
1
Masafumi INOMATA
1
1大分大学医学部第一外科
2大分大学医学部地域医療センター外科分野
pp.305-311
発行日 2010年10月22日
Published Date 2010/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103286
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■腹腔鏡下右半結腸切除術の剥離授動では,回結腸動静脈幹,後腹膜下筋膜,十二指腸水平脚,上腸間膜静脈がランドマークである.
■Surgical trunkの郭清では,中結腸動静脈系のバリエーションが多く,術前画像による血管走行の把握や術中の安全な血管剥離・露出の工夫が必要である.
■安全な吻合のためには,後腹膜からの腸管の十分な授動と副右結腸静脈の腹腔内での切離,小切開創からの速やかな機能的端々吻合が重要な手技である.
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