Japanese
English
手術手技
腹腔鏡下直腸癌手術における前壁剝離の工夫
Dissection tips in anterior rectal laparoscopy for rectal cancer
西澤 祐吏
1
,
伊藤 雅昭
1
,
甲田 貴丸
1
,
中嶋 健太郎
1
,
小林 昭広
1
,
杉藤 正典
1
,
齋藤 典男
1
Yuji NISHIZAWA
1
1国立がんセンター東病院大腸骨盤外科
キーワード:
直腸癌
,
腹腔鏡下手術
,
前方切除術
,
前壁剝離
Keyword:
直腸癌
,
腹腔鏡下手術
,
前方切除術
,
前壁剝離
pp.1581-1585
発行日 2010年11月20日
Published Date 2010/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103331
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:腹腔鏡下直腸癌手術では手技を定形化することでスムーズな術野展開が得られ,手術を円滑に施行することができる.しかし,直腸前壁の剝離に関しては術野展開の困難な場面に遭遇することがよくある.本稿では,前壁剝離の基本的な手技および術野展開の難しい症例に対して工夫している点を呈示する.子宮の垂れ込みによって術野展開が困難な女性では子宮マニュピュレーターを使用し,体外から子宮を展開する.また,術中に子宮に直針をかけて腹側に牽引することで視野が確保される.男性の場合は膀胱直腸窩近傍の腹膜に直針をかけて頭側・上方向に牽引することで鉗子による術野展開をサポートすることができる.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.