Japanese
English
臨床研究
鼠径ヘルニア手術時の予防的抗菌薬の必要性と医療経済効果
Antibiotic inguinal hernia prophylaxis necessity and cost effectiveness
奥田 雄紀浩
1
,
瀬尾 智
1
,
濱口 雄平
1
,
馬場園 豊
1
,
尾池 文隆
1
,
光吉 明
1
Yukihiro OKUDA
1
1三菱京都病院消化器外科
キーワード:
ヘルニア
,
予防的抗菌薬
,
SSI
,
コスト
Keyword:
ヘルニア
,
予防的抗菌薬
,
SSI
,
コスト
pp.1571-1575
発行日 2010年11月20日
Published Date 2010/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103328
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要旨:2007年4月から2009年11月までに当院でヘルニア手術を受けた104例を対象として予防的抗菌薬投与の有無とsurgical site infection(SSI)の関連について検討した.抗菌薬投与群(A群)におけるSSI発生率は0%(0/43例),非投与群(B群)では1.6%(1/61例)で有意差は認められず,鼠径ヘルニア手術において予防的抗菌薬は必ずしも必要でないと考えられた.入院費用に関しては104例のうち入院期間が6日以内の87例(A群:36例,B群:51例)に対して検討を行い,両群間で有意差を認めなかった.これは入院費用に対する抗菌薬費用の割合が小さいため有意差を認めなかったと考えられた.
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