Japanese
English
臨床研究
大腸癌術前点墨後に黒染されたリンパ節の臨床的意義の検討
Clinical usefulness of preoperative endoscopic black-ink lymph-node marking in colorectal cancer subjects
瀬尾 智
1
,
有光 竜樹
1
,
濱口 雄平
1
,
馬場園 豊
1
,
尾池 文隆
1
,
光吉 明
1
Satoru SEO
1
1三菱京都病院消化器外科
キーワード:
大腸癌術前点墨
,
黒染リンパ節
,
リンパ節転移
,
リンパ節郭清
Keyword:
大腸癌術前点墨
,
黒染リンパ節
,
リンパ節転移
,
リンパ節郭清
pp.821-824
発行日 2012年6月20日
Published Date 2012/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104122
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨
大腸癌術前点墨後に黒染されたリンパ節の臨床的意義を検討したので報告する.2010年3月~2011年2月の1年間に腹腔鏡補助下大腸切除術を施行した大腸癌22例を対象とした.術前点墨は,手術前日に下部消化管内視鏡検査を行い,墨汁を腫瘍部前壁に0.1mlを注入し終了した.郭清度はD2:5例,D2(prxD3):2例,D3:15例で,術後肉眼的にリンパ節全体が黒染されているものを黒染リンパ節と定義した.郭清された所属リンパ節の総数は517個で,黒染リンパ節は183個であった.組織学的な転移は19個に認めたが黒染リンパ節に転移は認めなかった.リンパ節の術前点墨による染色は,術中のリンパ節転移診断の一助になると思われた.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.