Japanese
English
特集 ESD時代の外科治療
食道癌に対するESD
東海大学医学部付属病院での「外科の対応」
Endoscopic submucosal dissection(ESD)for superficial esophageal cancer
島田 英雄
1
,
幕内 博康
1
,
小澤 壯治
1
,
千野 修
1
,
西 隆之
1
,
葉梨 智子
1
,
山本 壮一郎
1
,
名久井 実
1
,
数野 暁人
1
Hideo SHIMADA
1
1東海大学医学部消化器外科
キーワード:
食道表在癌
,
内視鏡的切除(ER)
,
内視鏡的粘膜切除術(EMR)
,
内視鏡的粘膜下層はく離術(ESD)
Keyword:
食道表在癌
,
内視鏡的切除(ER)
,
内視鏡的粘膜切除術(EMR)
,
内視鏡的粘膜下層はく離術(ESD)
pp.1072-1079
発行日 2010年8月20日
Published Date 2010/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103143
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要旨:今日,早期食道癌に対する治療法として内視鏡的切除が積極的に行われ,食道を温存できるメリットから適応拡大が進んでいる.内視鏡的切除は内視鏡的粘膜切除術(EMR)と内視鏡的粘膜下層はく離術(ESD)に大別され,食道癌に対するESDが保険収載され3年になる.EMRでは分割切除が余儀なくされた病巣も一括切除が可能になった.しかし,局所治療であることに変わりはなく,リンパ節転移の危険性のない病巣が対象となる.ESDと外科治療に関して論議となる点は,①深達度からみた適応拡大,②周在性からみた適応拡大,③ESD後の病理結果からの追加手術,の3点に集約される.ESDの普及が外科治療に及ぼす影響は何なのか.現況のERの適応とその治療成績について解説した.
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