Japanese
English
特集 ESD時代の外科治療
食道癌に対するESD
がん・感染症センター都立駒込病院での「外科の対応」
Minimally invasive esophagectomy as adjuvant therapy following ESD for patients with esophageal squamous cell carcinoma
出江 洋介
1
,
了徳寺 大郎
1
,
本多 通孝
1
,
宮本 昌武
1
,
三浦 昭順
1
,
加藤 剛
1
,
門馬 久美子
2
,
藤原 純子
2
,
江頭 秀人
3
,
根本 哲生
4
,
前田 義治
5
,
佐々木 栄作
5
,
唐澤 克之
6
,
久賀 元兆
6
,
吉田 操
7
Yosuke IZUMI
1
1がん・感染症センター都立駒込病院食道外科
2がん・感染症センター都立駒込病院内視鏡科
3がん・感染症センター都立駒込病院消化器内科
4がん・感染症センター都立駒込病院病理科
5がん・感染症センター都立駒込病院化学療法科
6がん・感染症センター都立駒込病院放射線治療科
7早期胃癌検診協会
キーワード:
食道癌
,
内視鏡的粘膜下層はく離術(ESD)
,
鏡視下手術
,
NOTES関連手術
Keyword:
食道癌
,
内視鏡的粘膜下層はく離術(ESD)
,
鏡視下手術
,
NOTES関連手術
pp.1080-1088
発行日 2010年8月20日
Published Date 2010/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103144
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要旨:内視鏡技術の進歩により,表在癌に対しての内視鏡的切除の適応が広がっている.さらに進行癌に対しても,CRT後のサルベージEMR,ESDなど,集学的治療のなかで食道温存療法の一翼を担うまでになった.
そのようななかで,ESD後に追加治療を検討する症例も多くなった.追加治療の適応は前治療の有無を問わずpSM2以深,脈管侵襲(+),INFc,低分化癌のいずれかの因子がある場合としているが,このような条件でESD後の追加治療として鏡視下手術を行った結果,リンパ節転移を認めた症例が8例中2例(25%)であった.観察期間3~9年で全例無再発生存しており,追加治療として鏡視下手術を迷わずお勧めする理由はそこにある.しかし,ESD後の明らかな病変が画像上指摘できない状態で受け入れられる手術を考えた場合,さらなる改善が必要であり,その取り組みについても紹介する.
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