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特集 エビデンスから見直す癌術後患者のフォローアップ
甲状腺癌患者の術後フォローアップ
Postoperative follow-up for patients with thyroid cancer
阪口 晃一
1
,
中井 一郎
3
,
中嶋 啓雄
1
,
水田 成彦
1
,
鉢嶺 泰司
1
,
牛嶋 陽
2
,
奥山 智緒
2
,
沢井 清司
1
Koichi SAKAGUCHI
1
1京都府立医科大学内分泌乳腺外科
2京都府立医科大学放射線科
3大澤病院外科
キーワード:
甲状腺癌
,
長期フォローアップ
,
再発
Keyword:
甲状腺癌
,
長期フォローアップ
,
再発
pp.739-743
発行日 2002年6月20日
Published Date 2002/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904883
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筆者らが行っている甲状腺癌に対する術後フォローアップの方法を再発例から検証した.乳頭癌では甲状腺ホルモン投与下に頸部の触診と超音波検査を行えばCT,MRIやシンチグラムの必要性は少ない.濾胞癌では甲状腺全摘を行い,術後はサイログロブリンを測定すれば画像診断に頼る必要はない.髄様癌の術後はカルシウム・ガストリン負荷試験で残存腫瘍量を測定でき,カルシトニン,CEAがマーカーとなる.未分化癌は極端に予後不良であるが,救命しえた場合の再発診断には67Gaシンチが有効である.悪性リンパ腫の治療は放射線療法,化学療法が中心になるので,治療効果判定を含め画像診断に頼らざるをえない.
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