Japanese
English
臨床報告
大動脈解離治療後の上行結腸狭窄に対して腹腔鏡下手術を行った1例
A case of ascending colon stenosis after aortic dissection treated by laparoscopy-assisted surgery
亀山 仁史
1
,
山崎 俊幸
1
,
前田 知世
1
,
中野 雅人
1
,
赤松 道成
1
,
片柳 憲雄
1
Hitoshi KAMEYAMA
1
1新潟市民病院外科
キーワード:
狭窄型虚血性腸炎
,
上行結腸
,
腹腔鏡補助下大腸切除術
,
大動脈解離
Keyword:
狭窄型虚血性腸炎
,
上行結腸
,
腹腔鏡補助下大腸切除術
,
大動脈解離
pp.583-587
発行日 2010年4月20日
Published Date 2010/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103042
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要旨:症例は64歳,男性.2009年1月,胸痛の精査をしたところ,Debakey Ⅲb型の大動脈解離と診断された.破裂の所見はなく,血圧コントロールを行いながら保存的治療の方針となった.2か月後,右下腹部痛が出現した.下部内視鏡検査で上行結腸に限局性の狭窄が認められた.内視鏡的拡張術を行ったが拡張されなかった.症状が改善せず,狭窄も高度のため内科的治療の限界と考えた.手術適応と判断して腹腔鏡補助下回盲部切除を行った.病理組織学的標本では憩室や特異炎症はみられず,瘢痕組織による狭窄と診断された.術後の経過は良好で術後6病日に退院となった.退院後は腹痛などもみられず,外来経過観察中である.
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