病院めぐり
林病院外科
多保 孝典
1
1林病院外科
pp.545
発行日 2010年4月20日
Published Date 2010/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103035
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越前市は福井県の中央部に位置しており,市の中心を流れる日野川の清流の恵みを受けて里地里山の風景が残っています.歴史は古く,大化の改新の頃に越前の国府が置かれ政治・経済・文化の中心として栄えてきました.また,平安時代には源氏物語の作者である紫式部が生涯でただ一度,京の都を離れ,少女時代を過ごした地でもあります.人口は約88,000人で,地域産業は伝統工業と農業などであり,越前打ち刃物や越前和紙などが知られています.近年は,越前焼から発展した電子部品の先端技術産業が世界的に高いシェアを持っています.
当院は越前市の中心に位置しており,JR武生駅を降りた左手の建物で,越前市役所の対面にあります.病院の創立は大正2年にさかのぼり,外科,内科,産婦人科で開院しました.地域の中核病院としての役割を担いつつ,時代とともに診療科を増設し,現在は20診療科,病床数216床,職員数315名,常勤医16名で総合病院としての医療を地域の方々に提供しています.救急患者の受け入れは年間約1,000件で,これは管内の救急要請患者数の約4割です.
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