Japanese
English
特集 消化器癌neoadjuvant chemotherapyの新展開
〔根治性向上〕
進行食道癌に対するneoadjuvant chemoradiotherapyの意義
Neoadjuvant chemoradiotherapy for patients with advanced esophageal cancer
竹内 裕也
1
,
大山 隆史
1
,
才川 義朗
1
,
北川 雄光
1
Hiroya TAKEUCHI
1
1慶應義塾大学医学部外科
キーワード:
食道癌
,
食道切除術
,
ランダム化比較試験
,
術前補助化学放射線療法
Keyword:
食道癌
,
食道切除術
,
ランダム化比較試験
,
術前補助化学放射線療法
pp.472-477
発行日 2010年4月20日
Published Date 2010/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103021
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要旨:これまで食道癌に対する術前,術後補助療法の有用性を検証したランダム化比較試験(RCT)は数多くみられるものの,研究デザインや治療レジメン,手術精度などの違いから一定の見解は得られていない.しかし最近のmeta-analysisの結果からは術前補助化学療法,術前補助化学放射線療法の有用性も示されるようになっている.わが国における術前補助化学放射線療法の意義については未だ明らかでないが,欧米での標準治療になりつつあるtri-modality therapyとの比較という見地からも,JCOG9907に続く臨床試験として術前補助化学放射線療法を検証する国内多施設共同研究の計画,実行が期待される.
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