Japanese
English
症例
術前化学療法後に胸腔鏡下食道切除を施行した食道類基底細胞癌の1例
Esophageal basaloid squamous carcinoma resected with neoadjuvant chemotherapy of 5-FU and cisplatin:retrospective study in Japan
新田 敏勝
1
,
河合 英
2
,
石井 正嗣
3
,
片岡 淳
3
,
田代 圭太郎
4
,
竹下 篤
5
T. Nitta
1
,
M. Kawai
2
,
M. Ishii
3
,
J. Kataoka
3
,
K. Tashiro
4
,
A. Takeshita
5
1春秋会城山病院消化器センター外科
2市立ひらかた病院消化器外科
3春秋会城山病院消化器センター外科
4田代クリニック
5大阪医科薬科大学病理学
キーワード:
食道基底細胞癌
,
術前補助化学療法
,
食道切除術
Keyword:
食道基底細胞癌
,
術前補助化学療法
,
食道切除術
pp.84-88
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_84
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はじめに 類基底細胞癌(basaloid squamous carcinoma:BSC)はまれな食道癌であり,日本食道学会全国調査2012年によると食道原発悪性腫瘍の1.7%とされている1).食道癌診療ガイドライン2017年版2)によれば,cStageⅡ~Ⅲ食道癌に対する治療の第一選択肢はJCOG9907の結果3)に則り,術前補助化学療法+手術が標準治療となる.しかし,BSCに対する術前の5-FU/cisplatin(FP)化学療法の効果を評価した報告はほとんどなく4),標準治療であるFP併用化学療法においても一定の見解が得られていない.本稿では,FP併用術前補助化学療法後に切除したBSCの1例を経験したので文献的考察を加えて報告する.
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