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診療ガイドラインにおけるFDG-PET推奨度解説 第1回 肺癌:肺癌の検出方法と質的画像診断
立石 宇貴秀
1
1東京医科歯科大学 放射線診断科
キーワード:
FDG-PET
,
肺癌
,
診療ガイドライン
Keyword:
FDG-PET
,
肺癌
,
診療ガイドライン
pp.1279-1282
発行日 2019年9月10日
Published Date 2019/9/10
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000001013
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FDG(18F-fluorodeoxyglucose)-PET(positron emission tomography)は2010年に早期胃癌を除くすべての癌種で保険適用になり,現在では,日常臨床で幅広く用いられる検査となった。そして,2010年から現在までに様々な診療上のエビデンスが蓄積され,疾患の種類,病型,病期,介入状況によってFDG-PETの有用性は変化してきた。また,診療ガイドラインが疾患単位で細分化されて種類が増える中で,FDG-PETの利用法や推奨度も各診療ガイドラインの改訂と共に変化していく状況である。診療ガイドラインの増加と,それに伴うFDG-PETの推奨度の多様化は,日頃,他の診療科の診療ガイドラインまで意識していない医師やコメディカルが逐一フォローすることを困難にするばかりではなく,放射線科の医師にとっては各診療科のニーズに応えた画像診断を提供しがたい状況を生み出している。
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