Japanese
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特集 外科医に必要なPET検査の知識―その有用性と問題点
食道癌診療におけるPETの有用性と問題点
PET clinical significance and problems in esophageal cancer
宮崎 達也
1
,
宗田 真
1
,
田中 成岳
1
,
加藤 広行
2
,
桑野 博行
1
Tatsuya MIYAZAKI
1
1群馬大学大学院医学研究院病態総合外科学
2獨協医科大学第一外科学
キーワード:
食道癌
,
PET検査
,
病期診断
,
治療効果判定
,
再発診断
Keyword:
食道癌
,
PET検査
,
病期診断
,
治療効果判定
,
再発診断
pp.208-215
発行日 2010年2月20日
Published Date 2010/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102962
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要旨:食道癌の進行度診断は壁深達度,リンパ節転移,遠隔転移に基づいて行われ,最適な治療を選択するうえできわめて重要である.従来より解剖学的な画像であるCT検査やMRI検査が主に用いられているが,腫瘍による解剖学的変化に依存した画像では,食道癌の広がり,特にリンパ節転移診断に関して十分とはいい難い.FDG-PET検査は非侵襲的検査であり,CT検査のような形態学的な腫瘍サイズによる診断ではなく,代謝機能イメージに基づいた精度の高い情報を提供するという利点がある.FDG-PET検査は良悪性鑑別診断,病期診断,治療効果の判定,再発評価などに幅広く用いられている.本稿では,食道癌診療におけるFDG-PET検査の臨床的有用性と問題点について概説する.
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