1200字通信・8
歯車
板野 聡
1
1寺田病院外科
pp.1674
発行日 2009年12月20日
Published Date 2009/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102896
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- 文献概要
本連載の第2回は「おくりびと」と題して書かせていただきましたが(64巻7号),私自身,今年になって3人のおじを見送ることになりました.普段は患者さんの最期を看取り,ご家族に挨拶をしてお見送りを済ませれば終わりとなるのですが,いつもとは逆の立場で,病院のあとに続く葬送の儀式を経験することになりました.
仕事柄,通夜や告別式のすべてに列席できずに失礼をすることもありましたが,それでも仕事を済ませてから車で走り,深夜に駆けつけることもありました.そうした場所では,いつも同じ顔ぶれが揃うことになりますが,ときに新しい親族の登場があり,辛い場面にわずかな安堵と親族縁者の新たな希望を見い出せることになります.
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