Japanese
English
臨床経験
ロボット支援前立腺全摘術後に発症した鼠径ヘルニアの検討
Hernia after robot-assisted radical prostatectomy
藤田 康平
1
,
春木 伸裕
1
,
越智 靖夫
1
,
山川 雄士
1
,
原田 真之資
1
,
篠田 憲幸
1
K. Fujita
1
,
N. Haruki
1
,
N. Ochi
1
,
Y. Yamakawa
1
,
S. Harata
1
,
N. Shinoda
1
1トヨタ記念病院消化器外科
キーワード:
ロボット支援前立腺全摘術
,
RALP
,
鼠径ヘルニア
Keyword:
ロボット支援前立腺全摘術
,
RALP
,
鼠径ヘルニア
pp.855-858
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_855
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2012年に前立腺癌に対しロボット支援前立腺全摘術(RALP)が保険収載され,本邦においても年間15,000例以上のRALPが施行され,限局性前立腺癌の手術において標準術式になりつつある.しかし一方で,前立腺全摘術後には鼠径ヘルニアの発症が通常よりも高いことが報告されている1).本邦においての前立腺全摘術後の鼠径ヘルニアに関する報告の多くが恥骨後式前立腺全摘術後のものであり,RALP後の鼠径ヘルニアに関しての報告は少ない.また,臨床症状を有しない潜在性の鼠径ヘルニアの存在が,症状を呈する鼠径ヘルニアに移行する可能性が高いと推測されている2).今回,当院におけるRALP後の鼠径ヘルニアの特徴に関して検討した.
© Nankodo Co., Ltd., 2020