Japanese
English
臨床報告・1
メッシュ除去を要した鼠径ヘルニア術後遅発性感染の2例
Two cases of late mesh infection after mesh plug hernioplasties for inguinal hernias that were improved by the removal of the mesh
田畑 智丈
1
,
長谷川 洋
1
,
坂本 英至
1
,
小松 俊一郎
1
,
広松 孝
1
Tomotake Tabata
1
1名古屋第二赤十字病院一般外科
キーワード:
鼠径ヘルニア
,
外科用メッシュ
,
術後感染症
,
メッシュ除去
,
メッシュプラグ法
Keyword:
鼠径ヘルニア
,
外科用メッシュ
,
術後感染症
,
メッシュ除去
,
メッシュプラグ法
pp.1341-1344
発行日 2005年10月20日
Published Date 2005/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100289
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はじめに
1994年にMesh Plug法(以下,MP)による鼠径ヘルニア根治術がわが国に紹介されて以来,meshを使用した術式が急速に普及しており,現在ではmeshを用いたtension-free hernioplasty(以下,TFH)が鼠径ヘルニア手術の主流となっている.当院でも早期よりMPを導入し,現在までに1,090症例(両側同時手術51症例,片側手術1,039症例),1,141例を経験している.術後に創感染をきたしたのは5症例(両側同時手術2症例,片側手術3症例)(0.44%)で,そのうち3症例(両側同時手術1症例,片側手術2症例)は抗生剤投与,洗浄,ドレナージなどの保存的治療にて治癒,2症例(両側同時手術1症例,片側手術1症例)は保存的治療が奏効せずにmesh除去を要した.
今回,われわれはMP施行後に遅発性感染のためmesh除去を要した2症例(0.18%)を検討し報告する.
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