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特集 GIST(gastrointestinal stromal tumor)診療の最前線
GIST(gastrointestinal stromal tumor)の標準的手術療法
Surgical treatment for gastrointestinal stromal tumor(GIST)
大平 寛典
1
,
大山 繁和
1
,
山口 俊晴
1
,
柳澤 昭夫
2
,
加藤 洋
2
Ohdaira Hironori
1
1癌研究会附属病院消化器外科
2癌研究所病理部
キーワード:
gastrointestinal stromal tumor(GIST)
,
手術療法
,
転移再発
Keyword:
gastrointestinal stromal tumor(GIST)
,
手術療法
,
転移再発
pp.153-156
発行日 2004年2月20日
Published Date 2004/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100538
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要旨:GISTに関する概念,治療法において未だ一定のコンセンサスが得られていないのが現状である.GISTに対する当施設の外科治療結果と他施設からの報告を検討した結果,現時点での臨床または病理学的特徴として,①リンパ節転移の頻度は約10%前後,②主な転移臓器は肝臓,③原発,転移病変ともにsurgical marginを確保できれば長期生存の可能性あり,④過去に行われたadjuvant therapyの中に有効なものは見られなかった,が考えられた.以上から,1)surgical marginを確保した切除を行う,2)腫瘍径が大きい症例では近傍リンパ節転移もありうる,3)腫瘍被膜の損傷を避ける,4)転移再発症例は可能であれば切除する,が重要である.
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