特集 できる!縫合・吻合
Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法
7.膵・脾
膵管-空腸側々吻合(Frey手術)
平田 公一
1
,
信岡 隆幸
1
,
永山 稔
1
,
今村 将史
1
,
目黒 誠
1
,
秋月 恵美
1
,
山口 洋志
1
,
木村 康利
1
Koichi HIRATA
1
1札幌医科大学医学部第一外科
pp.340-344
発行日 2009年10月22日
Published Date 2009/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102834
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はじめに
慢性膵炎に対する手術は,その臨床経過において日常生活動作(ADL)の視点から除痛対策として外科治療が適切であると判断され,患者がそのことに納得して初めてclose upされる治療法である1).
その施行に際しては,「可能な限りの疼痛の消失」,「慢性膵炎の再燃防止」,「膵機能の可及的温存」が目的として挙げられる.これら3要因を念頭に置き,評価できるとの予測ができての手術操作となることが良好なアウトカムとするための必須条件である1~3).同時に,術者としてあるいは助手として,吻合時における円滑な吻合操作内容を熟知していることが極めて重要である.
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