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あとがき
桑野 博行
pp.1320
発行日 2009年9月20日
Published Date 2009/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102711
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外科診療,なかんずくその中核たる手術自体がチーム医療であることは言うまでもありません.そのような意味では,外科医はチーム医療という考え方,そして実践に精通し,違和感も小さいと言えないわけではないかもしれません.しかしながら,今日の最新のチーム医療とは従来のそれと異なり,そのあり方,すなわちチーム医療を構成する専門職の広がり,患者家族の参加も含めた多様性,そして緩和医療にみられるような院内を超えた地域への広がりなど,チーム医療自体がparadigm shiftしていることを認識する必要があります.
また,外科を取り巻く環境に限ってみても,腫瘍認定医をはじめとする様々な分野の専門医の育成が実践され,さらに他科医師との連携,また様々の専門看護師や臨床工学士,薬剤師,栄養士,検査技師,理学療法士,ソーシャルワーカー,ボランティアなど,さらには事務部門も含めた幅広いチーム編成による新たな医療の展開が多くの分野で精力的になされています.
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