病院めぐり
糸魚川総合病院外科
山岸 文範
1
1糸魚川総合病院外科
pp.1122
発行日 2009年8月20日
Published Date 2009/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102665
- 有料閲覧
- 文献概要
糸魚川市は新潟県の西の端に位置する人口5万人の町です.フォッサマグナで知られており,最近は世界ジオパークへの登録を目指しています.当院はこの地域の唯一の総合病院であり,昭和13年に上越医療購買利用組合連合会上越病院の糸魚川分院として病床数23床で開院しました.その後,昭和23年に新潟県厚生連に移管するなどの変遷を経て,現在の規模は病床数269床,16診療科,職員数421名,医師数30名,研修医2名,1日外来人数740名,救急車受け入れ1,600名/年,時間外救急患者6,800名/年となっています.3次救急病院のある都市部へは車で40分以上かかるため,市内の救急患者のほぼすべてが集まってきます.また,3か所の院外診療所などを持っており,文字どおりの地域の中核病院です.
院内は研修医の受け入れとともに活性化しており,毎週火曜日のモーニングレクチャー(研修医を中心にほぼ全医局員が集まる),内科,外科,小児科医によるER体制の救急医療,毎週金曜日の救急症例検討会などが始まっています.加えて各科のカンファレンスなども非常に多く,田舎の小病院としては想像以上に元気です.これは,研修医,医師のみならず事務や看護師まで研修先進地の沖縄県立中部病院や群星グループへ見学に行ったことが大きな刺激になっています.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.