Japanese
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臨床報告・1
薬剤溶出性冠動脈ステント(DES)挿入術後,早期に発症した急性出血性無石胆囊炎の1例
A case of acute hemorrhagic acalculous cholecystitis soon after drug eluting stent(DES)insertion
大谷 裕
1
,
太田 徹哉
1
,
国末 浩範
1
,
野村 修一
1
Yuu OHTANI
1
1国立病院機構岡山医療センター外科
キーワード:
胆囊出血
,
出血性無石胆囊炎
,
薬剤溶出性冠動脈ステント(DES)
Keyword:
胆囊出血
,
出血性無石胆囊炎
,
薬剤溶出性冠動脈ステント(DES)
pp.125-128
発行日 2009年1月20日
Published Date 2009/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102452
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はじめに
日常臨床において経験される消化管出血の原因臓器は食道,胃,大腸が主であり,胆囊出血が原因であることはきわめて稀である1).種々の原因が報告されているが,胆囊炎を原因として発症した胆囊出血に限定すると,その死亡率はきわめて高いと報告されており2),診断が遅れると最悪の転帰をとる可能性を秘めた病態であると考えられる.
今回われわれは,急性心筋梗塞に対して薬剤溶出性冠動脈ステント(drug eluting stent:以下,DES)挿入術を施行された患者の術後早期に突然発症した急性出血性無石胆囊を経験した.若干の文献的考察とともにその概要を報告する.
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