特集 肛門疾患診療のすべて
5.痔核
内痔核
内痔核の分類
黒川 彰夫
1
,
木附 公介
1
,
下谷 麻里子
2
Akio KUROKAWA
1
1黒川梅田診療所
2下谷内科肛門科
pp.81-87
発行日 2008年10月22日
Published Date 2008/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102322
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要旨 痔核は肛門疾患のうち最も多い疾患であるが,最近になって治療面で発想の異なった新しい方法が実施され,標準的治療に大きな混乱をもたらしている.しかし,今日まで痔核の治療はGoligher分類に準拠して実施されている.Goligher分類は普遍性のある優れた分類であると思われる.ただし,内痔核の病変をより正確に知るためには,痔核の大きさや痔核の占める範囲,痔核が血管性か粘膜性か,そして急性期か慢性期かを正確に判断する必要がある.
Goligher分類にもいくつかの疑問点はあるが,初心者でも病変が理解しやすい分類である.病期の分類は普遍的で簡便なものが理想である.その意味からGoligher分類は応用の利く優れた内痔核分類であろう.
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