特集 肛門疾患診療のすべて
5.痔核
外痔核の診断と治療
菊田 信一
1
,
須田 和義
1
,
早川 一博
2
Shinichi KIKUTA
1
1きくた肛門科
2早川肛門科
pp.73-80
発行日 2008年10月22日
Published Date 2008/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102321
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要旨 外痔核は一般に(1)血栓性外痔核(急性に発症),(2)皮垂(慢性に経過),(3)皮下静脈瘤の3型に分類され,それぞれ症状・経過・治療法が異なる.診断には視診,肛門直腸指診,肛門鏡診,また,時には怒嘖診が有効である.治療は対症的な保存療法が主であるが,病悩度の高い例には手術を行う.その際には内痔核や裂肛の有無,狭窄や肛門管内圧亢進などに十分に留意し,創の難治化(裂肛化)や腫脹・再発などの術後合併症をきたさないように努めなければならない.
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