私の工夫―手術・処置・手順
スリット付き痔核鉗子(大見式)による内痔核結紮術
大見 良裕
1
,
星 加奈子
1
,
大見 琢磨
1
,
城 俊明
2
,
深野 雅彦
3
,
長谷川 信吾
1
Ohmi Yoshihiro
1
1大見クリニック
2城クリニック
3稲田登戸病院
pp.809-810
発行日 2003年6月20日
Published Date 2003/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101421
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はじめに
痔瘻の手術はMilligan&Morgan法(1937年)1)による結紮切除術が基本となり,Thomson(1975年)2)のanal cushion theoryが注目されるに従い,今日ではできるだけ肛門機能を温存する方向に変わってきている3~6).
今回,簡便で,肛門管上皮を温存し,内痔核を確実に結紮し,ほとんどの大きさの内痔核に対応できて,かつ術後出血の少ない内痔核の結紮法を,新しい鉗子(図1)を使用することによって可能にしたので,ここに報告する.
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