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特集 鼠径ヘルニアの治療NOW―乳幼児から成人まで
鼠径ヘルニア手術のクリニカルパスとコスト
Clinical pathway for inguinal hernia operation and cost management
伊藤 契
1
,
針原 康
1
Kei ITOH
1
1NTT東日本関東病院外科
キーワード:
クリニカルパス
,
鼠径ヘルニア手術
,
医療の質管理
Keyword:
クリニカルパス
,
鼠径ヘルニア手術
,
医療の質管理
pp.1391-1397
発行日 2008年10月20日
Published Date 2008/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102291
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要旨:クリニカルパスは,手術をはじめ多くの医療行為において運用されている.その理解と実践に当たって,パスの成り立ち,「標準化」とパスの目指すところ,「医療内容の質」を理解しなければいけない.
当科では鼠径ヘルニア手術パスとして,患者ニーズに合わせ,入院期間に3つのコースを設けた「お好みメニュー」を電子カルテ上で運用している.内容は無駄を省いた手術集中のパスとなっている.本稿では,パスの注意点についても指摘した.パスはコスト管理と直結している.パスとコストについて考察しつつ,当科でのパスのコストに言及した.
DPC導入の現実のなかで,パスはコストを意識しつつも,その本来の目的である患者管理と医療の質の管理を課題とすべきであると考えた.
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