Japanese
English
特集 がんの切除範囲を考える―診断法とその妥当性
胃癌の切除範囲を考える―新しい手法とその妥当性
Decision of the extent of gastric cancer: novel technique and its relevance
馬場 秀夫
1
,
吉田 直矢
1
,
渡邊 雅之
1
Hideo BABA
1
1熊本大学大学院医学薬学研究部消化器外科
キーワード:
胃癌
,
切除範囲
,
診断法
Keyword:
胃癌
,
切除範囲
,
診断法
pp.1183-1186
発行日 2008年9月20日
Published Date 2008/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102248
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要旨:胃癌の治療は2004年に改訂された「胃癌ガイドライン」により,進行度に応じて内視鏡治療,縮小手術,定型手術の適応が定義された.このため深達度やリンパ節転移については,より正確な術前・術中診断が求められることになった.また,EMRをはじめとする内視鏡治療はガイドラインでは一括切除を行うことが求められており,病巣の範囲診断はきわめて重要である.2000年以降,拡大内視鏡や特殊光観察技術が一般臨床で行えるようになり,従来の色素法と比較して精度の高い診断が行えるようになってきた.また,手術においても,従来の迅速病理診断に加えてRT-PCRやTRCといったmolecularな手法による診断技術が研究されている.
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