Japanese
English
症例
乳癌化学療法後に生じた多発性汗孔腫の1例
Multiple Poromas Arising after Chemotherapy for Breast Cancer
五十嵐 由美
1
,
伊澤 有香
1
,
井坂 有里
1
,
松田 秀則
1
,
百瀬 葉子
1
,
荻田 あづさ
1
,
安齋 眞一
1
,
佐伯 秀久
2
Yumi IGARASHI
1
,
Yuka ISAWA
1
,
Yuri ISAKA
1
,
Hidenori MATSUDA
1
,
Yoko MOMOSE
1
,
Azusa OGITA
1
,
Shin-Ichi ANSAI
1
,
Hidehisa SAEKI
2
1日本医科大学武蔵小杉病院,皮膚科(主任:安齋眞一部長)
2日本医科大学付属病院,皮膚科,教授
キーワード:
多発
,
汗孔腫
,
乳癌
,
化学療法
,
悪性腫瘍
Keyword:
多発
,
汗孔腫
,
乳癌
,
化学療法
,
悪性腫瘍
pp.109-112
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000531
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61歳,女性。2011年乳癌に対し術前化学療法および手術を受けた。以後再発はなく,経過観察されていた。約1カ月前より左手掌,右中指,右膝に5mm大の紅色結節が出現し,2015年2月に当科を受診した。切除したところ病理組織学的にすべて汗孔腫であった。初診の約1年後に前胸部および後頸部に紅色結節が多発し再診した。これらもすべて汗孔腫であった。多発性汗孔腫の報告は国内外で過去に自験例を含めて22例あり,そのうち18例では既往に悪性腫瘍を有していた。18例全例で化学療法,放射線照射,幹細胞移植,骨髄移植のいずれかが行われており,汗孔腫の多発と悪性腫瘍治療歴には何らかの関連性があると推測される。
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