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あとがき
宮崎 勝
pp.744
発行日 2008年5月20日
Published Date 2008/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102148
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今回の特集企画である「胆道癌外科診療を支えるエキスパートテクニック」では,胆道外科の実地診療上の術前・術中・術後において必要となる処置における様々な手技上のコツやその判断方法を,実際に臨床現場で活躍されている専門家の方々に執筆していただいた.胆道疾患の診断・治療はしばしば大変に手間のかかることが多く,その診断・治療においてはエキスパートのいわゆる経験からくる「技」に頼ることが多いものである.若い外科医にとっては,しっかりと修練を行って経験を積まないと到達し得ないエキスパート領域であるからこそ,やりがいを感じてもらえるのではないだろうか.
昨今,外科志望の若い医師が減少傾向にあると言われているが,胆道外科のみならず様々の外科領域にはこうした「技」が重要なものであり,scienceとartの十分な習熟のうえに成り立っているこの外科学の面白さ,難しさを先輩医師が自信を持って示していくことが大切なことであると私は考えている.外科に興味を持つ若い医師達も,何のために医師になったかを自分自身にあらためて問うことによって,その答えは自ずと導かれてくるのではないかという気がする.
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