書評
岡田 正,馬場忠雄,山城雄一郎(編)「新臨床栄養学」
武藤 泰敏
1
1岐阜大学
pp.1544
発行日 2007年11月20日
Published Date 2007/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101936
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かつて,『栄養化学概論』〔芦田淳(著),養賢堂〕という名著があり,多くの人々が正しい栄養学を学ぶことができた.しかし,現在「食物や食品に含まれる栄養成分のみをテーマとするのではなく,同時に,それを受け入れる人間の側に立って考察していく」風潮が大きな支持を得つつあります.さらに,高齢者の栄養を考える時,“人間の尊厳”を重視した「人間栄養学」をめざした努力も推し進められています.
このような視点に立った栄養学の名著が次々に上梓され,わが国に輸入されています.特に,Garrowらによる“Human Nutrition and Dietetics”(邦訳:『ヒューマン・ニュートリション―基準・食事・臨床』医歯薬出版),Allisonの“Nutrition in Medicine A Physician's Views”(邦訳:『医師のための栄養学』ダノン健康栄養普及協会)などは真に味わいのある栄養学の指導書といってよいと思います.
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