特集 癌診療に役立つ最新データ2007-2008
Ⅴ.食道癌
食道癌の疫学に関する最新のデータ
畠山 優一
1
,
竹之下 誠一
2
Yuichi HATAKEYAMA
1
1社会保険二本松病院外科
2福島県立医科大学第2外科
pp.139-143
発行日 2007年10月22日
Published Date 2007/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101895
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要旨:食道癌は他の癌に比べて症状の出現が受診動機となるため進行癌が多く,課題の多い悪性疾患である.本邦では毎年10,000人以上が罹患し,男性で約9,400人,女性で約1,700人が死亡している(男女比5.5:1).男女とも85歳以上に死亡率のピークがあり,高齢者の癌という特徴を有している.国内では秋田県,宮城県,東京都などで死亡率が高く,国際的には中国郡部で著明に多い.食道癌の発生には喫煙や頭頸部癌の既往が強く関与すると報告されている.将来的には女性で微増し,男性では増加すると試算されている.
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