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特集 外科医に求められる緩和医療の知識
再発乳癌患者の緩和ケアの留意点
Strategy of best supportive care for patient with recurrent breast cancer
植木 浜一
1
,
田枝 督教
1
Hamaichi UEKI
1
1水戸医療センター外科
キーワード:
緩和ケア
,
再発乳癌
,
神経障害性疼痛
,
呼吸困難感
,
局所再発
Keyword:
緩和ケア
,
再発乳癌
,
神経障害性疼痛
,
呼吸困難感
,
局所再発
pp.185-187
発行日 2006年2月20日
Published Date 2006/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100355
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要旨:再発乳癌の治療目標は,第一に症状緩和とQOLの向上である.したがって,早期から緩和ケアの考えを念頭において治療することが大切である.再発乳癌患者に多大な苦痛を与える疼痛や呼吸困難感,また局所再発病巣の出血と悪臭について,その具体的対処法と留意点を症例に即してわれわれの経験を中心に述べる.疼痛では乳癌に多い骨転移と患側上肢の神経障害性疼痛について詳述した.呼吸困難感ではその原因を明らかにし,速やかに対処する重要性を述べる.局所再発病巣の処置では腫瘍を放射線や手術にて極力コントロールする重要性について述べる.また,コントロールできなかった場合の出血,感染による悪臭対策についても述べる.
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