Japanese
English
特集 浸潤性膵管癌の診療をどうするか
補助療法の考え方
Adjuvant therapies for resectable pancreatic cancer
小菅 智男
1
,
島田 和明
1
,
佐野 力
1
,
阪本 良弘
1
Kosuge Tomoo
1
1国立がんセンター中央病院肝胆膵外科
キーワード:
膵癌
,
補助療法
,
放射線化学療法
,
化学療法
Keyword:
膵癌
,
補助療法
,
放射線化学療法
,
化学療法
pp.1505-1508
発行日 2003年11月20日
Published Date 2003/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101604
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膵癌は切除成績が不良なことから補助療法の必要性が指摘されてきた.アメリカのGITSGは1985年に無作為化比較試験(RCT)の結果を報告し,術後,放射線化学療法が有用であるとした.しかし,最近になりヨーロッパからこれを否定する報告が続いた.現時点では,膵癌に対する確立した補助療法はないと考えるのが妥当である.このようにRCTでありさえすれば信頼性が高いとする従来の考え方では,かえって長期間の混乱を招く危険性があることから,RCTであっても信頼性を吟味する必要があると考えられるようになってきた.
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