Japanese
English
特集 膵臓外科の新たな展開
膵癌に対する補助療法の意義―放射線治療
Adjuvant therapy for pancreatic carcinoma―Radiation therapy
馬屋原 博
1
,
伊藤 芳紀
1
,
小菅 智男
2
Hiroshi MAYAHARA
1
1国立がんセンター中央病院放射線治療部
2国立がんセンター中央病院肝胆膵外科
キーワード:
膵癌
,
補助療法
,
術後化学放射線療法
,
術前化学放射線療法
,
術中放射線治療
Keyword:
膵癌
,
補助療法
,
術後化学放射線療法
,
術前化学放射線療法
,
術中放射線治療
pp.1709-1718
発行日 2007年12月20日
Published Date 2007/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101972
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要旨:切除可能膵癌の治療成績向上のため,臨床試験としてさまざまなスケジュールや総線量,同時併用化学療法を用いた術後化学放射線療法が試みられてきた.しかしながらその有用性を検証する無作為化比較試験は少ないうえ,その結果に関しても解釈が分かれており,コンセンサスの得られた標準的治療はまだ存在しない.従来の5-FU併用術後化学放射線療法の成績は満足すべきものではなく,近年では他の化学療法を加えた術後化学放射線療法やgemcitabine単独による術後化学療法,gemcitabine同時併用術後化学放射線療法が試みられている.本稿では最新の報告までを踏まえ,膵癌切除術後の放射線治療の意義を考察する.
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